琉球大学麻酔科 研修医体験記http://ryukyuanesth.com/http://ryukyuanesth.com/琉球大学麻酔科の研修医体験記米国心臓血管麻酔学会(SCA)に参加してhttp://ryukyuanesth.com/experience_detail.php?eid=000052007年4月21日からの4日間、カナダのモントリオールで第29回米国心臓血管麻酔学会学術集会が開かれました。国際学会での発表という貴重な経験をさせてもらいましたので、報告します。<br /> きっかけは、心臓外科手術麻酔中の須加原先生の一言でした。<br /> 「来年の米国心臓血管麻酔(学会)には何か(演題を)出してないのかね?」<br /> この一言で、実は他の学会に出すつもりで取っていたデータを、SCAに出すことになりました。研究のアイディアはもちろん自分のものではなく、たまたまそのときに自分が心臓外科手術の麻酔を担当することが多かったので自分がデータを取っていた、というだけでしたが、自分でデータを取っていると、症例ごとの数値の違いに興味が出てきて論文を読んでみたり、とし始めていた頃でもありました。統計学的な分析などもちろん一人でできるわけもなく、当直しながら、垣花先生と一緒にデータ処理をしたり、と完全に“おんぶに抱っこ”。ポスターを作るのも、中身はもちろんのこと、レイアウトも、「こうすると見やすい」「こうするとインパクトがある」などの垣花先生の数々の技に、そのつど感動。なんとかポスターを作ることができました。<br /> SCAは、ASAほど日本からの参加も多くはなく、自分のような“下っ端”はあまりいないように見えました。ポスターセッションでしたので、ポスターの横に立って、質問されたときだけ答えればよい、と聞いていたのですが、にっこりと笑って近寄ってきた女性が、「このポスターは誰の?」というので、「自分です。」と答えたところ、「座長の○○よ、じゃあ、プレゼンして。」と更ににっこり。完全に意表をつかれて、すっかり動揺しながら、なんとか最後まで話し終えました。こんなことならもっと練習しておけばよかった、と後悔したのは言うまでもありません。<br /> 日本人が少なかったこともあり、参加している日本の先生方が声をかけてくださったり、以前、須加原先生と一緒に仕事をしていたという中国の先生が自分のポスターについてアドバイスをくださったり、と嬉しいことがたくさんありました。<br /> 初めてのカナダで、現地集合・現地解散という強気な旅ではありましたが、全てにおいて、貴重な経験でした。麻酔科に入らなかったら、須加原先生の一言がなかったら、垣花先生のもとでなかったら、この素晴らしい経験はなかったかもしれません。そして、着任1ヶ月もたたないうちに、国際学会に行く、といって1週間病院を空けた自分を快く受け入れてくださった那覇市立病院麻酔科の皆さんにも心から感謝しています。<br /> <br /> 2007年9月 羽賀亜矢子<br /> 2007-09-03T08:38:00+09:00琉球大学麻酔科 研修医体験記後期研修に麻酔科を選択してhttp://ryukyuanesth.com/experience_detail.php?eid=00004 平成17年3月に長崎大学医学部を卒業後、地元沖縄の琉球大学の初期臨床研修医となった私が、3ヶ月間「内科・救急」で研修協力型病院をローテートしたときのことです。「CPRに対応できるように」という理由で最初の2週間を麻酔科で研修させていただくことになりました。当初の挿管がどうであったかという記憶ははっきりしないのですが、その後の麻酔管理で恐い思いをたくさんしたことはいまでも忘れられません。この経験があったがために、きちんと麻酔を勉強したいという気持ちが強くなりました。<br />  翌年、初期臨床研修2年目に琉球大学医学部麻酔科での3ヶ月間の研修を選択しました。やはり教育機関である大学なので、より丁寧な指導を受けることができました。オリエンテーションでは科長である須加原先生から安全管理について説明がありました。手術室で医療事故が起こらないように、いろいろな心がけ・工夫がなされていることがわかりました。これらは、他の科や病棟においても実践されるべき大切なことですが、これまでのどの科でもちゃんと指導を受けたことがないものばかりでした。また「丁寧に指導して下さる=見落としやミスをフォローしてもらえる=安全な麻酔管理ができている=苦い経験を回避できる・対応できる」という式が成り立っていました。私は1年目の研修協力型病院での麻酔科研修で、バッキングを何度も起こしたり、低血圧にどのように対応したらいいのか分からなかったりして焦る経験をし、麻酔管理が担う責任や義務の重さを感じました。麻酔管理の巧拙が患者様の予後を左右することもあります。琉球大学麻酔科での初期臨床研修はオリエンテーションがしっかりしていて、また指導医が研修医の後ろでしっかりと見守っていましたので、より安全性の高い研修ができました。1年目で経験した2週間の麻酔科研修の時と比べてとても心強く、落ち着くことができて良かったです。時には指導医によってアドバイスが異なることがあり、戸惑うこともありましたが、疑問に思ったことを気軽に質問できる機会が多く(昼食や夕食を指導医と一緒に食べることが他の科に比べて多い)、自分の麻酔方法や考えに対してすぐにフィードバックをすることができました。このように琉球大学の麻酔科は安全管理についてとても考慮していること、日々討論が活発に行われていること、また他の科に比べると独り立ちが早いこと、そして魅力的な先輩医師が数多くいらっしゃったということが、「後期臨床研修で琉球大学の麻酔科を選択しよう」と思った理由です。私も立派に後輩を指導・アシストできるような麻酔科医になりたいと考えています。<br />  実は私が「後期臨床研修で麻酔科を選択しよう」と思ったもう一つの理由(本音?)があります。それは「進路をしぼりきることができなかったから」です。そのような私に対して、麻酔科だけが「最初の数年間は麻酔科で研修を積んで、そのあとに行きたい科があればそこに進めばいい」と勧めて下さいました。とてもありがたい言葉でした。こうして琉球大学麻酔科に後期臨床研修医として所属し、4ヶ月が経過しました。今ではこれから何年でもいいので麻酔科に居させてくださいという気持ちになっています。経験を積ませていただいた先には、果たすべき責務が用意されているだろうと今から覚悟もしていますが、私を現在指導して下さっている先輩医師たちのように立派に働けるようになるのかまだ自信がありません。しかし、この明るく元気な雰囲気の琉球大学麻酔科で頑張ってみようと思っています。<br /> <br /> 琉球大学医学部附属病院 麻酔科 後期臨床研修医 久保田 陽秋<br /> 2007-07-27T18:04:00+09:00琉球大学麻酔科 研修医体験記MGHを見学してhttp://ryukyuanesth.com/experience_detail.php?eid=00003                  MGH(Massachusetts General Hospital)Boston, MA.<br /> <br /> 琉球大学医学部麻酔科後期研修の一環として2006年10月MGHを見学をする機会を得ました。<br /> MGHは「MGH麻酔の手引き」や1846年にWilliam. T. G. Morton が行ったエーテル公開実験などで我々麻酔科医にとって聞いたことのある病院だと思います。またハーバード大学の関連病院として、ベスイスラエル病院、ブリガム・ウィメンズ病院とともに多くの優秀な医師を育成している病院です。<br /> 今回の見学の目的はMGHでの教育システムを実際に肌で感じとることでした。<br /> 見学は朝7時からのレクチャー及びカンファレンス(症例検討会)に参加することから始まりました。カンファレンスは肝硬変患者の麻酔について、肝硬変に対する内科的レビュー(病理組織も含む)、外科手術を受けた場合の予後、周術期管理などについて詳細に行われました。カンファレンスは一方的なものではなく、レジデントに質問をしながら進行していく形式であり緊張感を保ちながら参加できました。また内科的、外科的な検討も踏まえた上で周術期管理を検討しており教育的効果も高く、積極的に取り入れたい要素だと感じました。<br /> カンファレンス終了後は手術室内の見学です。MGHは800床の病院でありながら手術件数は1日400件、手術室は52室、麻酔科医は120人以上いう大所帯でした。患者の個人情報保護に対する意識はとても強く、実際の麻酔導入を見ることが出来なかったのは残念でした。手術室内の道具に関しては決して特別なものはなかったと思います。各個人の知識・経験は限られたものだと思いますが、120人を超える麻酔科医が定期的に行っていく教育的カンファレンスがMGHの財産であり、臨床に還元されているのだろうと感じました。<br />  また研究室も見学することが出来ましたが最先端のトピックを研究しているラボで臨床だけでなく、基礎分野も活気に満ちていて、より一層の刺激を受けました。<br />  エーテル公開実験の行われたエーテルドームで記帳してきたことは思い出の一つです。<br /> <br /> 簡単ですが以上がMGH見学記です。なにより感じたのはいかに人を育てていくか、育っていくかというのが重要なことだということです。琉球大学医学部麻酔科は麻酔科後期研修医の教育を重視していることが、万全とは言えませんが感じることができ、良くしていこうと今も成長を続けている活気ある教室です。自分自身は現在、日本最南端の総合病院である八重山病院にいますがここでも熱心な指導医のもと、日々学ぶことばかりです。<br />  <br /> 2007年7月 和泉俊輔 沖縄県立八重山病院<br /> 2007-07-10T19:34:00+09:00琉球大学麻酔科 研修医体験記米国麻酔科学会に参加してhttp://ryukyuanesth.com/experience_detail.php?eid=00002           米国麻酔科学会(2006年10月、シカゴ)<br /> <br />  2006年10月に米国はシカゴにて開催された米国麻酔科学会(ASA)に参加し発表する機会を得ましたので報告します。私にとってASAへの参加はもちろん、国際学会への参加が初めての経験であり、正直私が参加しても良いものだろうかと、少し不安な気持ちのなか、期待に胸ををふくらませ、医局の先生達を巻き込みながら学会の準備をし、無事出発の日を迎えることができました。実は海外へ行くこと自体初めてで、学会の準備と同じぐらい?シカゴについて調べて参加しました。<br />  無事シカゴに到着!生まれてはじめての入国審査に備え、英語が苦手な私は呪文のように<br /> “sightseeing”と唱え続けていたのですが、審査官に突然日本語で「学会?」と尋ねられたのでしばし言葉を失ってしまいました(英語が話せないことは審査官にばれていたのでしょうか)。<br /> さて学会ですがまずその規模にびっくりしました。会場の大きさ、人の多さに圧倒されて迷子になりそうなくらいでした。また米国本土の方はもちろんアジア、ヨーロッパなどさまざまな国、地域から大勢の方々が参加されていました。多国籍な雰囲気のなか、研究内容も多種多様、ところ変わればポスターの雰囲気も変わり(読むのではなく)観て楽しむことができました。いろいろな地域の幅広い年齢層の方々が皆堂々と発表し、活発に意見を交わしているのを見て、感心するのと同時に自分の発表のことを思いだんだんと不安を感じてきました。発表前日夜な夜なから、英語での発表の猛特訓が始まりました。今回の発表演題は「ファイバーガイド下経鼻挿管による鼻出血への影響」という臨床研究でした。共同演者の先生が見守るなか、どうにか無事発表を終了することができました。座長の先生に「これはぜひ論文にしてください!」と言われたことはとても光栄でした。今回のASAでの発表は自分にとって今後の人生にプラスになると確信しました。<br />  こうして私の初めてのASAの参加は終了しましたが、大変有意義であり、充実した4日間を過ごすことができました。このようなすばらしい機会をあたえて下さった須加原先生はじめスタッフの先生に感謝致します。<br /> <br /> 山里 真美<br /> 2007-07-10T17:10:00+09:00琉球大学麻酔科 研修医体験記後期臨床研修1年目の感想http://ryukyuanesth.com/experience_detail.php?eid=00001はじめまして後期研修1年目(医師になって3年目)の宜野座です。麻酔科に入局してからまだ1ヶ月です。医学部を卒業したときは内科志望だったのですが卒後研修2年間をおえて今回琉球大学麻酔科に入局することになりました。当院麻酔科の魅力的な点は以下の3つにまとめることができると思います。<br /> <br /> <br /> (1)研究や学会発表などに興味を持っている医局員が多い。これは積極的に学会発表に参加させる教授の方針でもあるのですが、いろいろな学会で演者などになったら制限なく参加することができるため自分の興味がある分野や勉強になった症例で今後の麻酔に重要なことなどは論文にしたり学会で発表したりと活発な教室であります。元々そのような雰囲気があるため1週間に3回も勉強会がありその中で取り上げられたテーマが少し手直しされ数ヵ月後の麻酔学会の雑誌にのったりすることもしばしばです。また先輩たちが後輩の指導にも積極的でわからないことや手直しが必要なところを指摘してくれたりします。<br /> <br /> <br /> (2)新しいことにチャレンジしようとする精神がとても強く、いつも同じ麻酔をルーチンワークのようにこなすのではなくあえて似たような症例で違う麻酔法を行うことにより麻酔法の違いによる術中管理の違いを体感したり、その違いを知ることによって患者さんに最も適切な麻酔法、術中管理を自分で考えていくように先輩医師たちが意識して指導している点がすばらしいと思ったこと。<br /> <br /> <br /> (3)これは元々の沖縄の土壌であるかもしれませんが当院麻酔科では一般の医師の社会から考えると上下関係が厳しくありません。自分が知っている中では一番上下関係がなく民主的な教室であると思います。私も沖縄生まれなのでその点が魅力の一つでした。また後期研修医の1年目は基本的に指導医と一緒に麻酔をかけることになっており基本的に困ったときは上級医に相談し麻酔方針を決定していきます。自分一人だけになってしまいどうしょうもないということはありません。<br /> <br /> <br /> 以上が私が入局に関して思った当院麻酔科の魅力です。次に内科志望であった私が麻酔科に何故入局しようと思ったかというと皆さんもご存知のとおり麻酔科医は産婦人科、小児科に次いで人手不足の科であります。周術期に行う循環管理、呼吸管理、疼痛管理は患者さんにとって専門家の存在が必要でありその専門家が不足していることは由々しき事態であると考えたからです。また手術場の雰囲気が私自身好きであったことも麻酔科になったひとつの理由かもしれません。また当院麻酔科は手術場以外にもICU、ペインコントロールもあり後期研修の1年目で2ヶ月ずつ研修するシステムとなっています。たとえ将来麻酔科以外の分野で活躍しようと考えている人でも全身管理ができるという意味では大変貴重な時間になるということは言うまでもないことであると思っています。<br /> <br /> 現在麻酔科に入局して1ヶ月がたち少しずつ麻酔になれた頃ですが早く一人前になったと同僚に認められるようにがんばっています。もちろん手術なのでハプニングはつきものですが先輩方、また同期の人たちに支えられ、自分がかける麻酔症例も少しずつ難しい症例になっており自分の成長が日々実感できる日々を送っている今日この頃です。このホームページを御覧の皆さんの中で麻酔に興味のある方、将来沖縄で働きたいと思っている方のなかで将来一緒に働く日が来ることをお待ちしています。<br /> <br /> 宜野座 到<br /> 2007-05-02T14:14:00+09:00琉球大学麻酔科 研修医体験記