1. 2019/3/4 友利先生担当

2019/3/4 友利先生担当

最終更新日:2019年03月21日

抄読会

Comparison of bupivacaine plus intrathecal fentanyl and bupivacaine alone for spinal anesthesia with intravenous dexmedetomidine sedation: a randomized, double-blind, noninferiority trial
Regional Anethesia & Pain Medicine 2019;0:1-7
 
[背景]フェンタニルは、局所麻酔薬の髄腔内補助剤として脊椎麻酔の持続時間を延ばすために広く使用されている。
近年、デクスメデトミジン静注の併用が脊椎麻酔時間を延長するという報告がある。この非劣性試験では、デクスメデトミジンを術中に静注投与した場合、ブピバカイン単独とブピバカインおよびフェンタニルを比較し、持続期間を延長的るかどうかを評価した。
 
[方法]脊椎麻酔下で膝関節全置換術を予定していた56人の患者が無作為に選び、ブピバカイン13 mgと髄腔内フェンタニル20μg(BF群)またはブピバカイン13mg単(B群)のいずれかを投与するように割り当てた。
両群とも、術中デクスメデトミジンの静脈内投与を受けた(10分間1μg/kg、その後0.5μg/kg/h)。
主要評価項目は、知覚神経ブロック2分節回復までの時間とし、平均差は−10分とした。副次評価項目は術後疼痛スコア、鎮痛薬摂取量、瘙痒症、悪心、および嘔吐の発生率とした。
 
[結果]知覚神経ブロックの2分節回復時間に有意差はなかった。(B群 109.1±25.0分、BF群 104.3±25.9分; p=0.484)。両群間での知覚神経ブロックの2分節回復時間の平均差は4.8分であり、ブピバカイン単独の非劣性を証明している。また、副次評価項目でも2群間に有意差は認めなかった。
 
[結論]術中デクスメデトミジン静注を受けている患者では、ブピバカイン単独による脊椎麻酔の持続時間は、ブピバカインとフェンタニル併用の場合と比較し、持続時間は劣っていない。この結果は、くも膜下へのフェンタニル投与が必要でない可能性があることを示唆している。