臨床・教育・研究が三本柱とした琉球大学大学院医学研究科麻酔科学講座。
重い病を抱える患者さんや、その家族一人一人の身体や心などの様々な辛さを和らげ、より豊かな人生を送ることができるように支えていくケアのことです。
あなたが『がん』にかかったとき、痛みで苦しんだり、気分が落ち込んだり、治療に伴う吐き気や倦怠感で苦しむかもしれません。あなたの家族も、不安や付き添いで疲弊してしまうかもしれません。そのようなあらゆる苦痛に対して、あなたとあなたの家族一人一人のケアを行っています。
身体症状の緩和を担当する医師と、精神症状の緩和を担当する医師、認定看護師、薬剤師、ソーシャルワーカーなど多くの職種と協力をして緩和ケアを行うチームです。麻酔科は、主に身体症状の緩和を担当し、ペインクリニックを専門とする麻酔科医を中心に、痛みやあらゆる苦痛の緩和が行われています。病棟訪問や主治医への助言、毎週水曜日にカンファレンス、チームで回診を行っています。
痛みだけでなく、全人的苦痛(身体的、心理的、社会的、スピリチュアル)に対して治療を行います。痛みに対しては薬物療法、医療用麻薬、神経ブロックなどペインクリニックで培った専門知識と技術で治療を行っています。がんの進行、治療に伴い痛み以外のさまざまな症状(呼吸困難、嘔吐、食欲不振、全身倦怠感、不安、抑うつなど)もでてきます。複数の診療科・チームで協力しあって専門性の高い知識と技術で治療を行っています。