1. ペインクリニック

ペインクリニック

麻酔科外来では、ペインクリニック(痛みの外来)と麻酔科術前診察(依頼のある患者さんのみ)を行っています。

ペインクリニックとは

ペインクリニックとは、文字通りペイン“痛み”に対する治療を行う外来です。しかし、“痛み”は何でも取ってしまえばいいというわけではありません。痛みは重大な体の異常を知らせるサインであることが多いからです。
体の危険信号である痛みは、まずその痛みの場所を扱う診療科で見てもらいます。
ペインクリニックで治療する“痛み”として、痛みの原因に対する治療を行いながらも生活に支障をおよぼすほど強い痛みが続く場合(手術適応のない脊椎や関節からくる痛み、癌性疼痛など)、痛みの原因の病気そのものは治ったが痛みが続く場合(帯状疱疹後神経痛、複合性局所疼痛症候群;CRPSなど)、痛みそのものが病気である場合(三叉神経痛など)があげられます。

外来紹介

ペインクリニック・麻酔科外来は、月、水、金の週3日。午後は、レントゲン室でのブロックや、手術室での手術を行っています。また、入院患者対象の緩和ケアチーム(他科の医師、看護師、薬剤師やソーシャルワーカーで構成)の回診を毎週水曜日に行っています。

外来担当医師

月曜日 中村清哉、安部真教
水曜日 大久保潤一、中村清哉
金曜日 安部真教、大久保潤一、比嘉達也(非常勤)

ペインクリニックで扱う主な対象疾患

  • 頭痛や顔面の痛み(三叉神経痛など)、顔面痙攣、顔面神経麻痺
  • 首、肩、腕の痛み
  • 帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛
  • 腰下肢痛
  • 交感神経の異常が関与する痛み:CRPS(反射性交感神経性萎縮症、カウザルギー)
  • 脳卒中、脊髄障害後疼痛
  • 四肢の血行障害による痛み
  • 手術後、癌の痛み

などがあげられますが、その他の痛みに関しても、お気軽にご相談ください。

ペインクリニックで行われる主な治療法

1.神経ブロック

星状神経節ブロック、硬膜外ブロック、トリガーポイントブロック、腕神経叢ブロック、肩甲上神経ブロック、神経根ブロック、椎間関節ブロック、三叉神経ブロック、腰部交感神経節ブロック、胸部交感神経節切断術など ※入院してレントゲン室や手術室で行うブロックもあります。

2.薬物療法

通常の消炎鎮痛薬のほかに、慢性痛に対して抗うつ薬、抗けいれん薬、医療用麻薬製剤などの薬も用いて行っています。

3.理学療法

赤外線レーザー治療

4.神経刺激療法

硬膜外刺激電極

5.認知行動療法

痛みに対する不安や恐怖心に向き合う治療を、専任の心理士が行なっています。

後期臨床研修プログラム

期間:2~3ヶ月
外来での診療、各種神経ブロックの見学・実施(スタッフとともに)、入院患者管理、緩和医療チームでの回診を通し、急性・慢性ペインマネジメント法について知識や手技の基本について学びます。

沖縄県内でペインクリニック診療を行っている主な施設

  • 牧港クリニック
  • おもろまちメディカルセンター
  • 沖縄リハビリテーションセンター病院
  • 大浜第一病院
  • 友愛会南部病院
  • 豊見城中央病院