臨床・教育・研究が三本柱とした琉球大学大学院医学研究科麻酔科学講座。
最終更新日:2016年12月10日
抄読会
Renin-Angiotensin System Control for Chronic Kidney Disease Patients Undergoing Coronary Surgery
Ann Thorac Cardiovasc Surg. 2016 Aug 23.
PMID: 27558882 DOI: 10.5761/atcs.oa.16-00105
<目的>CKDのあるCABG予定患者でhANPとARBを用いて RAASのコントロールすることの効果を調査
<方法>286人の患者をControl群(プラセボ):50人、hANP群:60人、ARC(hANP+ ARB)群:56人にランダムに振り分け、腎機能、BNP、RAASのパラメータを調査した。
<結果>1年後、hANP群とARC群で有意に腎機能は良かった。透析導入率は有意に低かった。アルドステロン値には差があり、C群とARC群で特に有意であった。
<結論>CKDのあるCABG患者で積極的なRASSコントロールは腎機能を保護した。RAASコントロールされた良い術後アウトカムは長期間での心血管リスクを減らす可能性がある。