1. 2019/1/28 富田先生担当

2019/1/28 富田先生担当

最終更新日:2019年02月20日

抄読会

The influence of high-dose intraoperative remifentanil on postoperative sore throat: a prospective randomized study A CONSORT compliant article
Park JH, et al. Medicine. 2018;97(50):e13510

[背景]
全身麻酔のための気管内挿管は、術後咽頭痛(postoperative sore throat ; POST)を引き起こす。本研究は、高用量レミフェンタニルが全身麻酔後の患者に生じたPOSTにどのような影響を与えているか評価するためにデザインされたものである。

[方法]
全身麻酔下に整形外科による下肢手術を予定された92名の患者を、無作為に2群に割り付けた。高用量レミフェンタニル(HR)群(n = 46)では0.25μg/kg/minで使用し、必要に応じて0.05μg/kg/minずつ増減させて使用した。一方で低用量レミフェンタニル(LR)群(n = 46)では0.05μg/kg/minで使用した。POSTの発生は術後0、2、4、24時間でそれぞれ評価した。また、オピオイドに関する合併症も併せて評価した。

[結果]
2群間全体でのPOSTの発生は、LR群よりHR群の方が多かった[33(72%) vs 18(39%), P = .022]。術後0、2、24時間でのPOSTの発生は、LR群よりHR群の方が多かった[P < .001, P = .001, and P = .001, respectively]。術後の悪心、嘔吐、眠気や頭痛に関しては、2郡間に差はなかった。術後のシバリングについてはLR群よりHR群の方が多かった[10(22%) vs 2(4%), difference 17%, 95% CI 2%–33%, P = .027]。

[結論]
全身麻酔で整形外科の手術を行われた患者において、術中に比較的高用量のレミフェンタニルを使用することが、POSTの発生を増加させる。

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