済州島から
2016-09-11
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九州ペインクリニック学会と交流のある釜山ペインクリニック学会(BUK Pain Society)に参加しました。いつもは釜山で開催されていましたが、今年は済州島ということで参加者も昨年より多かった気がします。日頃からペインクリニックをしていない私がなぜこの学会に参加したかというと、昨年2月にBUKのメンバーが沖縄を訪問した際にお世話したことから交流が始まり、今回の学会ではいつの間にかSpecial Lectureの座長にさせられていたからです。とはいえ、多くのBUKの皆さんと交流を持つことができ有意義な時間を過ごすことができました。今回出会った方々の中で、若手のOk先生とPark先生と多くの時間を過ごしました。彼らは、医師となって10年に満たない若手のペインクリニッシャンでした。彼らとの意思疎通は英語で行いましたが、非常に綺麗な英語(文章のみならず発音も含め)でした。米国留学の経験があるかと尋ねましたが、それは全くなし!!さらに驚かされたのは、片言の日本語も話せました。日本人の私が来るということで急遽勉強したとは思えませんでしたが、もしそうであれば全く韓国語を知らない私の準備不足を恥じることになったでしょう。韓国の皆さん(医師という職業をもった一部の方だと思いますが)は、英語を躊躇なく使いコミュニケーションを取ろうという意気込みを持っているように感じました。日韓関係にはいろいろな問題がありますが、このような点は本当に見習うべきことだと思います。日本人は英語を苦手としていますが、きれいな英語を話すことに執着しすぎており、それが逆に日本人が英語を敬遠する原因となっていると思います。今は、英語を使わなくても生きていける状況なので敢えて使わなくても良いというのも日本人の考え方だと思います。いわゆる、”外向きの韓国と内向きの日本”というところでしょうか。しかしこれからは、いやもう既に始まっているグローバリゼーションのなかでは、”外向き”の意気込みが必要です。医局員の皆さんにも、色々なことで”内向きかつ外向き”という臨機応変のある人材になってほしいと、今回の韓国滞在中に思いました。10月10日から3日間、ドイツからPiere先生が沖縄に滞在します。いい機会ですので、医局員に彼のお世話をしてもらおうと考えています。これも”外向き”への第一歩だと思います。